11月終了講座


〇日本語教室「西山田あいうえお」
 11月4・11・18・25日(水)
       10:30〜12:00
 11月7・14・21・28日(土)
       14:00〜15:30

毎週土曜日、3人の中学生が日本語を勉強しています。
3人とも中国にルーツがあり、日本語で学校の授業や先生の話を聞いたり、
友だちと会話をしたりするのが少し難しいようです。日々の学校生活や
将来のためにがんばっています。

 



○漢字から読み解く萬葉集 第12回
    11月14日(土)10:30〜12:00    (3回シリーズ最終回)
   場所 ; 山田コミュニティスペース
 講師は漢検漢字教育サポーターの中西博史さんです。
 再びコロナ感染者が増加したためか欠席者もありましたが、好天に恵まれ
萬葉集を読み解くという優雅なひと時を過ごしました。
今回は額田王@と柿本朝臣人麿Aの晩秋の名歌、高市連黒人Bの旅中を中心
に講義を受けました。
漢字で表記された歌の解説以外にも意外な新知識を得られ奥が深いなーと
思いました。

それぞれの歌で得たもの
 @ 金野乃 美草苅葺 屋杼礼里之 兎道乃宮子能 借五百磯所念
  あきののの みくさかりふき やどれりし 
  うぢのみやこの かりいほしおもほゆ

春・夏・土用・秋・冬とい臾臾う季節が、五行思想では
 木・火・土・金・水の季節で表わされるので金は秋となる。
 従って金野は【あきのの】と読む。

 A 秋山尓 落黄葉 須臾者 勿散乱曾 妹之當將見
  あきやまに おつるもみじば しましくは 
  なちりまがいそ いもがあたりみむ

  平安時代までは「もみじ」を(紅葉)の文字より(黄葉)と読むこと
  が多かったこと。
  大和地方では風土性により(紅葉)より(黄葉)に親しむ機会が
  多かったからだと考えられる。

 B 櫻田部 鶴鳴渡 年魚市方 塩干二家良之 鶴鳴渡
  さくらだへ たづなきわたる あゆちがた 
  しほひにけらし たづなきわたる  
 鶴鳴き渡るの「鳴」では様々な(なく)の意味をしりました。
    鳴→部首は鳥で、鳥獣が声を出すこと。
    泣→サンズイは涙を表し、人が涙を流して泣くこと。
    啼→主に鳥獣が声を出すこと。
    「鳴」に比べて深い情感を表す。(春眠不覚暁処処聞啼鳥)
    哭→大声を上げ涙を流して悲しむこと。(慟哭)
    欷→すすり泣くこと。(欷歔)
    唳→鶴や雁が声を出すこと。(風声鶴 唳)

以上の他、歴史の背景、当時の生活の様子など様々なことを学ぶことが
できました。
参加者は17人でした。
今回のシリーズは終わりましたが受講希望の方が多くおられるようなので、
今後も13回・14回・・・と続けていければと思います。

  




○井戸端倶楽部(共催:西山田地区福祉委員会)
  11月26日(木)13:00〜15:00
場所:山田コミュニティスペース

月1回の井戸端倶楽部です。
今回は7人の方が元気に参加してくださいました。
ハーモニカに合わせて、歌をうたいました。
(紅葉・野菊・青い山脈・高原列車は行く)
マスクをしたままなので大きな声は出せませんが、
皆さん楽しく歌っておられました。
来年の干支の色紙を作りました。

   




○第291回クラシック・セミナー「土曜の午後の名曲喫茶」
 11月28日(土)14:00〜16:30

ベートーヴェン生誕250年を記念して

T 「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調
U  交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」

 今月はベートーヴェン特集第2弾です。
ベートーヴェン独自の新領域を築いた第3交響曲「英雄」と、
この曲と深い関係にある「変奏曲とフーガ」作品35を
学習しました。

1曲目の『「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調』
はもとになるテーマが15の変奏を繰り広げたあと、フーガ(同じ旋律が
順次現れる)の部分で曲を盛り上げています。
どう変化させるかが作曲家としての技量であり、そのあたりを楽しみながら
聴かせていただきました。
ベートーヴェン自身、この主題を大変気に入っていて、生涯4つの作品に
使っています。軽快で親しみやすい旋律です。
2曲目は『交響曲 第3番 変ホ長調 作品55「英雄」』です。
この曲は今までになかったスケールの大きな交響曲です。
ベートーヴェン自身が、最もすぐれた自信作は「交響曲 第3番」
であると言っています。緻密なモチーフを積み上げていく作曲技法で
この曲は特に充実したすぐれた作品であり、展開部が見事であると
言われています。
コロナ禍の大変な時期ですが、土曜の午後のひととき、ゆったり
と交響曲を聴く喜びを肌で感じることができました。
最後に「エリーゼのために」を聴かせていただいて、クラシック・セミナー
は終了となりました。
講師の高橋一秀先生、お手伝いいただきました由井昭徳さん、
今月も本当にありがとうございました。16人の参加でした。
次回は12月26日(土)です。楽しみにしています。

  




○人権映画会 「ケアニン 〜あなたでよかった〜」 
11月28日(土)19:00〜21:00 (13人参加)
  11月29日(日)10:30〜12:30 (11人参加)
           14:00〜16:00 (12人参加)

<共催>人権協西山田地区委員会・山一地区委員会  
    山一地区公民館・西山田地区福祉委員会

 主人公の男性は漠然とした理由で介護の専門学校へ入学し、卒業後は
介護福祉士として郊外の小規模介護施設で働くことになり、認知症の
高齢者との接し方やその家族らとの関係に悩みながらも向き合い、
成長していくストーリー。物語の内容としては、認知症や介護現場を
とても簡単にわかりやすくまとめられていて、初めて見る人には受け入れやすい映画だと思いました。
認知症の症状はいくつもの種類があり人それぞれですが、今回の映画の
中で主人公が担当する女性のような症状は典型的です。
この映画のサブタイトルにある?あなたでよかった?には、あなたに
会えてほんとうによかった、お世話をしてくれてありがとう、だと感じます。
認知症になっても感謝の言葉は忘れてはいないと思います。
この言葉は介護だけでなく何かを支える人々にとってとても嬉しい言葉です。
この映画には主人公がまた違う場所で奮闘する続編があるので、
ぜひとも上映をお願いして介護の現場を身近に感じていただきたいです。