9月終了講座


○免疫力アップ講座第1弾「美・ストレッチ」
     9月15日(水)10:30〜12:00

 講師はエアロビクスインストラクターの辻仁美さんです。
 今回は美ストレッチということなので、二の腕、お腹、お尻の
3箇所に効くストレッチを教えていただきました。
先生が「コロナ禍ということなので息が上がらないぐらいの運動で
マットの上で出来るストレッチをしましょう」と言われてから
始められたので軽い運動だと思っていたのですが、いざ始めてみる
と、確かに息は上がらないのですが、しっかり身体中を使ってスト
レッチと筋トレをした感じでした。
 身体の各部分の鍛え方、ほぐし方、何故その部分を鍛えなければ
いけないのかなどを丁寧に説明しながら講座が進められたので、
とてもわかりやすく身体の何処に効いているかをしっかり理解する
ことが出来ました。
身体を鍛えるのは講座の時だけではなく、日々の生活の中での運動
が大事だということで、生活の中に取り込みやすい運動も教えてい
ただきました。17名の参加でした。

   



○英語を楽しみましょう
9月18日(土) 初級10:00〜10:50 13名
          上級11:10〜12:00 14名
 
 初級レッスンおよび上級レッスンとも定員満席となり、
皆様受講されました。
 初級レッスンでは、皆様の自己紹介の後に、穴埋め問題を中心
としたクイズ形式のレッスンが行われ、初心者の方にも大変分かり
やすいレッスンとなりました。上級レッスンでは、日常会話のヒア
リングを中心としたレッスンとなりました。難易度が高く、皆様と
ても真剣にヒアリングを行なっていました。
 両レッスンとも、ハワイ出身のジャスティン先生の陽気な
キャラクターのお陰で、皆様が積極的に参加されて和気あいあいと
した雰囲気の明るい講座となりました!
 次回10月16日も皆様に楽しんでいただけたらと思います。

   



○漢字から読み解く萬葉集 (15回目) 14名参加
  講師:中西博史さん
 第五弾、各3回講座の最終回です。
 秋の歌3首を選んでいただきました。

 伊祢都氣波 可加流安我手乎 許余比毛可 等能乃和久胡我 等里弖奈氣可武 
 いねつけば かかるあがてを/こよひもか とののわくごが とりてなげかむ

稲を舂くのであかぎれする私の手を、今夜もやはりお殿の若様が
お取りになって嘆かれることだろうか。

 巻十四の東歌の「未勘国(未得勘知国土山川乃名也=国名不詳)相聞」に所収。
地方の国守か都守の屋敷で農婦たちが(税の代わりに収めるために)
籾を手杵で舂いて白米にしている。晩秋の寒気の中、年嵩の農婦が
手にあかぎれができているのを見て、
「屋敷の若殿様が今宵もまたいらっしゃって、手を取って『まぁ可哀想に』と
仰って下さるかもしれないよ」と言うと、若い娘たちも手を休め、
少し恥ずかしそうに自分の手を見ている。そんな物語のような光景
が目に浮かぶような歌。
東歌は労働歌・仕事歌が多く、つらい仕事もみんなで歌いながら
陽気に楽しくしよう(稲を舂こう)といった庶民の知恵であり、
民謡の原点といえる。
この歌に使われた「かかる」=「あかぎれ」の意の漢字 

「皸」と「皹」について
漢和辞典には「皸」と同音同訓で「皹」という漢字がならべて
あり、このような偏旁冠脚のパーツを置き換えたものを「動用字」といいます。
動用字は異体時の一種で同音同訓です。峰⇔峯 崎⇔嵜 など。
しかし全く別の漢字というものも多くあります。含⇔吟 忘⇔忙など。
また今は別字でも元は同じ漢字もあります。裏⇔裡 脇⇔脅 
この2例では、それぞれどちらも「うら」「わき」と訓んでいた
ものが現在は「うち」「おどす」と読むようになりました。
漢字の訓みも時代とともに変わっていくのだなと感心するととも
に、漢字の見方にも新しい発見を見つけたような気がしました。 

 吾屋戸乃 秋之芽子開 夕影尓 今毛見師香 妹之光儀乎
わがやどの あきのはぎさく ゆふかげに いまもみてしか/いもがすがたを 

我が家の庭の秋萩が咲く夕べの光の中に、今すぐにでも見たいのです。あなたの姿を。

 大伴田村大嬢の歌。2句切れ(夕べの光の中に見たい)の説もある
が、4句切れ(今すぐにでも見たい)の方が適切。
さく(咲く)=「咲」「笑」は異体字でどちらも訓は「えむ」だが、「笑」は
大声を出してわらう、「咲」は声を出さずに表情でわらうの意。
「咲く」の語源は「裂く」花弁が開くのを人の口元がほころびる様子
に擬えたものといわれる。すがた(光儀)は名義抄「光うるはし、
儀すがた」からの転用で、万葉集では妹や君の「麗しい姿」を
表現するのに用いられる。この歌は 大伴田村大嬢が異母妹の
大伴坂上大嬢にあてた9首のうちの1首。
すべての歌が一見、同性の異母妹に対して激しい恋情を吐露して
いるようだが、年の離れた妹がただただ可愛くて歌を贈っている
ようにも取れる。返歌が1首もなくどちらか判断できないが、
秋萩の夕べの光の中に置く光儀、色付いたカエデの葉のような麗し
い掌、と讃えるあたり、後者のほうが正論と思われる。

 多可思吉能 宇敝可多山者 久礼奈爲能 也之保能伊呂尓 奈里尓家流香聞
 たかしきの うへかたやまは くれなゐの やしほのいろに なりにけるかも  

竹敷のうえかた山は、くれないを幾度も染めたような色になったなあ。

 大蔵忌寸麿(おほくらのいみきまろ)の歌。巻十五の二つの歌群の
一つ、天平八年に新羅に派遣された使節の往路に詠まれた歌。
一行は六月に武庫の浦を出帆して周防灘(山口県)で時化に遭い、
通常1か月で着くはずの対馬の竹敷浦に九月になってようやく
たどり着く。日本と新羅との関係は切迫した緊張状態にあり、その
上到着が大幅に遅延。(目的を果たすことができるだろうか?)、
帰途でもまた嵐に遭わないだろうかとの、前途に対する不安を、
せめて美しい黄葉を愛でて一時の心の平安を求めようという
寸麿の想いを知ると、単なる叙景の歌ではない(不安と奮起の)歌と
して伝わってくる。

この遣新羅使の前後の歴史について、年表をもとに中西先生より
詳しく説明戴き、いかに日本がトップが変わる度に新羅や唐、渤海
(前高句麗)に対し多面外交を繰り返し、他国からどう見られて
(信頼を失って)きたかを知ることができました。
現代はどうでしょうか?

最後に、この講座の第六弾が来年三月から五月に行われます。
季節に合わせ、春の歌から選んでいただけるそうで、
「漢字から読み解く萬葉集」さらに期待しております。
 
  



○第295回  クラシックセミナー「土曜の午後の名曲喫茶」
   9月25日(土)14:00〜16:30

  【ストラヴィンスキー没後50年を記念して】
T  幻想的スケルツォ  作品3
U  幻想曲 「花火」  作品4
V  バレエ音楽「ペトルーシュカ」
第1部 謝肉祭の市場
第2部 ペトルーシュカの部屋
第3部 ムーア人の部屋
第4部 謝肉祭の市場(夕方)
W  詩編交響曲

2か月ぶりのクラシックセミナー。
講師は高橋一秀先生、お手伝いしてくださったのは由井昭徳さんです。
今年は、ロシアが生んだ20世紀を代表する作曲家の一人、
ストラヴィンスキーの没後50年にあたります。
彼が残したオーケストラ作品の中から趣の異なる曲を聴かせて
いただきました。
1曲目の「幻想曲スケルツォ 作品3」は風変わりなオーケストラ
の編成で、半音階的な技法を用い、伝統的な作品に比べて音色・
リズムが斬新です。
2曲目の「幻想曲 花火 作品4」は題名通り、花火が打ち上げら
れる様子が目に浮かぶような迫力があります。
この2曲は次に作曲した三大バレエ曲「火の鳥」「ペトルーシュ
カ」「春の祭典」につながっていきます。
3曲目の「ペトルーシュカ」はバレエ音楽ですが、打楽器を
効果的に用いて、実際にバレエを見なくて曲だけを聴いていても
親しみやすい曲です。
4曲目の「詩編交響曲」は今までとは趣の違う曲です。
交響曲というよりむしろアンサンブルという位置付けの曲で、
全体に宗教的な思いが漂っています。
日本語訳も資料として配布していただけたので、
より深く曲を味わうことができました。
最後に、来月の予告も兼ねて、「ショパンの夜想曲第19番作品
72の1」を聴かせていただいて、クラシックセミナーは終了と
なりました。高橋先生、由井さん、ありがとうございました。
19人の参加でした。
次回は、10月23日(土)14時〜です。楽しみにしています。


  



〇免疫力アップ講座第2弾元「気な腸で超ゲンキ」
    9月26日(日)14:00〜16:00
講師:岡沼敏子さん(薬剤師) 参加者 14名

「腸内環境を整えよう」というテーマでお話を聞きました。
 結論的には、古き良き日本人の食生活が一番であることがわかり
ました。食物繊維を摂るにはご飯を主食とした、味噌汁(一汁)、
一菜(旬の野菜、豆、海藻を中心にした副菜)を摂ることが重要で
あるとの事。腸内環境で重要な腸内フローラは3歳までに形成され
るという事に驚き、一人っ子やペットを飼っていなかったり、自然
に触れないなどあれば腸内フローラの形成に支障があるなど聞き、
細菌との共存の重要性も知りました。
 免疫系(腸内)―内分泌系(ホルモン)―神経系(自律神経)の
相互の協調が重要で脳と心のバランスを摂るために腸内環境を整え
ることが健康な体づくりの第一歩であるとの事。
 その他、人の体に関する事、腸内環境を整えるために控えたい
食品など幅広いお話を聞きました。
自分の食生活と照らし合わせてみると、まったく違う事にショック
でしたが、これからは多少なりとも、健康維持の為、食事に気を
使い生活してみようと思いました。
 岡沼さんの歯切れのいいトークと参加者の皆さんとの関係性も
よく、楽しくそして大変勉強になった講座になったと思います。
また次回も参加したいと思いました。

   



○日本語教室「西山田あいうえお」
  9月1・8・15・22・29日(水曜日)
      10:30〜12:00
  9月4・1・18・25日(土曜日)
      14:00〜15:30
 

 新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、30日まで
緊急事態宣言が延長されましたが、学習者は大会議室、和室、
調理室にそれぞれ分かれて、これ以上ない三密回避での学習体制
で実施いたしました。
 検温・手指消毒・マスク・ビニールシートなど感染予防対策を
しながらも、和やかに熱心に活動しましたが、学習者の皆様には
不自由・不安感を与えてしまっているのか、欠席者が目立つ日も
ありました。1日も早く穏やかな日常生活が取り戻され、日本語に
触れることを楽しんでいただける機会提供の場となるよう努めた
いと思っています。