2月終了講座

〇ほんのひろば
2月10日(土)14:00〜15:30
  (参加者:保護者12人、子供14人)

@図書館からの本の紹介
美術館にちなんだ本を紹介しました。
「びじゅつかんへいこう」、「美術館のひみつ」、
「ぼく、目が見えなくても富士山を撮る」など。

Aハンドベル
ディンドンさんによるハンドベルの演奏
「ミッキーマウス」、「アンパンマン」
「あわてんぼうのサンタクロース」など。
季節外れのクリスマスソングでしたが、ハンドベルの素敵な音色を
楽しみました。

B工作
内山知子さんに教えていただき、ステンドグラス・スノーマンを作りました。

   



〇第323回 クラッシック・セミナー「土曜の午後の名曲喫茶」
 2月24日(土)13:30〜16:30
《プッチーニ没後100年を記念して》 
  プッチーニ 歌劇「トスカ」 全3幕 
講師:高橋一秀さん

2019年ミラノ・スカラ座で録画されたオペラを学習しました。
イタリアの大統領が参列してイタリア国歌を生演奏する豪華な
演出から始まりました。
1800年6月:ナポレオン軍が欧州で勢いを増し、ローマ共和国が
廃止され教皇国家が復活した頃、カヴァラドッシ(画家)は
アンジェロッティ(脱獄してきた政治犯、前ローマ共和国統領)の
逃亡を手助けします。そのことが明らかになり、カヴァラドッシは
スカルピア(警視総監)に捕らえられ死刑が告げられます。
トスカ(カヴァラドッシの恋人)がスカルピアを殺し、
恋人を助けようとしますが、最後に悲劇が待ち受けています。
カヴァラドッシは処刑されてしまい、最後にトスカもそれを追って
自殺します。2019年の作品ということで、
プロジェクトマッピングが使用されるなど現実の舞台の大掛かりな
仕掛けと投影の区別がつかないほど演出が素晴らしくまるで映画の
ようなオペラに引き込まれていきました。

次回は3月23日(土)13:00〜16:30
「300回記念シューマン」4つの交響曲について学習します。
28名の参加でした。

  



〇ちょっと気になる・・・?!
   〜薬についての基礎知識〜

2月25日(日)10:30〜12:00
講師:安達 階子さん (吹田市薬剤師会理事)
参加者:14名+スタッフ3名
 (冷たい雨が降った為か欠席が多かった)

1、薬の正しい使い方
2、薬の飲み合わせと食べ合わせ
3、ジェネリック医薬品とは何ですか?
4、薬の副作用について
5、健康食品とサプリメントについて

 以上の5項目について説明や、具体的な内容、
注意事項など解かりやすく教えていただいた。
大きな文字のパワーポイントでの説明で見やすく、
高齢な参加者が多くゆっくりはっきり話されたので判りやすかった。
 参加者が質問事項を忘れてしまわないように、
その都度質問タイムを設けていただいた。
最後の15分間の質問時間の後、個別の相談にも対応していただいた。

調剤薬局では『お薬のことだけでなく、介護の話し、
普段の生活の心配、今後の自分の生き方など何でも相談できます。
かかりつけ薬局を持っていただきお話に来てください』とのこと
でした。

  



〇【人権啓発講座・講演会】 
報道と人権〜元アナウンサーが語るラジオ・テレビの裏側〜
 2月18日(日)14:00〜16:00  
  参加人数 23名
(共催)吹田市人権啓発推進協議会 西山田地区委員会
講師:倉林由男さん(元アナウンサー)

倉林さんが大学に7年通ったというプライベートの話からアナウン
サー時代の苦労話やテレビの視聴率に関するコアな話、少年事件の
冤罪をテレビで伝える姿、またその事件に関わった複雑な心境など
について話を聞きました。身振り手振りを入れてお話しされながら
室内を歩き回られ、声もおなかから響くような声質でさすが元アナ
ウンサーという印象でした。
私が印象に残っているのは、1995年オウム真理教の教祖が
捕まった日にヘリコプターでその状況を伝えておられたという話でし
た。その場面はテレビでも報道されたと思いますが、その日、
上九一色村は霧が濃くホワイトアウトで危険と隣り合わせ状態で
報道したそうです。そのほか報道マンとしての心構えや現在の報道の
在り方などについて貴重なお話を聞けて非常に勉強になりました。
 





〇英語を楽しみましょう
2月17日(土)
初級 10:00〜10:50 25名参加
上級 11:10〜12:00 17名参加
 講師:アイザック・マクマナス先生

インフルエンザやコロナが猛威を振るっているにも関わらず、
今回も初級・上級クラスともに多数の方々にご参加いただけました。

●初級クラス
9つのアルファベットがランダムにボードに映し出されます。
時間制限がある中でそれらのアルファベットを使って単語を作り、
発表します。
一番たくさんのアルファベットを使った方が勝ち!
私は1、2個しか思い浮かべることが出来なかったのですが、
他の皆さんは次々に発表されていたので驚きました。
パートナーを変えて会話をしていきました。
皆さん楽しそうにお話しされていて、時間が足りない程盛り上がっ
ていました!
最後は写真を見てあてはまる形容詞の単語を書きました!
レッスンの成果大ですね!
形容詞の対義語の発音練習もしました。そのあとはそれらの単語を
使って簡単な文を作りパートナーと会話。
次はもう少し難しい単語を使って会話となり、これもまた難しい
かと思いきや、皆さん盛り上がって皆で一緒にいくつか考えていきました。


●上級クラス
今度は母音か子音のどちらかをチョイスしてもらってからの単語作
り。ランダムに選ばれた9つの単語を使うのは初級クラスと同じな
のですが、ん!?母音のみ、子音のみとなるとまた違って難し
い・・・
それでもさすが!上級クラスの方たちはどんどん発表されていまし
たよ!
 次は与えられた単語を使って会話しました。
お題は「Diet and nutrition(栄養)!」
身近なテーマですが皆さん盛り上がっていましたよ!
最後は先生が例文をいくつか出して説明してくださいました。
 今回は両方のクラスにそれぞれ宿題プリントが出ています。


 



〇朝の切り抜きカフェ
2月8日(木)10:30〜11:30 
春の足音もそこまで来ているのを感じさせる、いいお天気での朝活
講座となりました。
珈琲を頂きながらの楽しいお喋りタイムです。
本日の切り抜きは8点で、1点が次月持ち越しです。
@ 吹田市総合防災センター 朝日新聞 朝刊 2024/2/7
A 植物で「肉」 地球を救う 読売新聞 2024/1/29
B 折々のことば 朝日新聞 2024/1/6
C 駅での親切 心温まるお礼 読売新聞 2024/1/12
D「ショック・ドクトリン」の誕生 書籍
E 分断の時代を超えて 生活と自治2月号
F 沖縄県知事の決断 朝日新聞 2024/2/2
G 世界の衝撃的な事実 持ち込み

今回はAの「植物で肉 地球を救う」にスポットを当てたいと思い
ます。温室ガス減 広がる販路 今回はスイス発の記事です。
大きめの皿に盛り付けたウィーン風のカツ「シュニッツェル」に
ナイフを入れると、サクっと心地よい音がする。口に運ぶと歯ごた
えがある。豚肉を食べているようだが、実はすべて植物由来の材料
を使った「プランテッド」の製品だ。「一口ごとに世界を良くした
い」代替え肉製造を手がける大学発のベンチャー企業。肉の代わり
エンドウ豆やヒマワリの種、オーツ麦などの植物由来の材料を使っ
ていて人工の添加物は一切使っていないとのことです。 
スーパーマーケットでも豆腐ハンバーグなどが売っていますよね、
一度食べてみようかな・・・

参加人数 8名+スタッフ3名 合計11名





〇井戸端倶楽部 共催:西山田地区福祉委員会

@日時:令和6年2月8日(木)12:00〜14:10
 場所:西山田地区公民館

 参加者:16名
 スタッフ:18名(ピアノ1名・トライアングル2名・
      さざんか5名含)
合計34名                                           

 12時〜久しぶりの昼食会。わいわいがやがや和やかに会食。
ご飯が暖かかったので皆感激していました。
 
 13時〜ピアノ伴奏で「歌の町」「待ちぼうけ」
「大きな古時計」「トロイカ」を歌い、
 その後ハーモニカ 伴奏で「ここに幸あり」を歌った。
      
 13時30分〜となりの部屋で練習されていた
 自主グループ『さざんか』の三味線合奏を聴いた。
 「稗つき節」「さいたろう節」「江差馬子唄」「ふるさと」の
 4曲。
 「ふるさと」など知っている曲に合わせ、また皆で合唱した。

 13時45分〜テーブルごとに「トランプ」「双六」
 「坊主めくり」など昔懐かしいゲームを楽しんだ。
 
 14時10分 散会となった。

A日時:令和6年月2月22日(木)13:30〜15:00
 場所:山田コミュニティスペース
 参加者:13名
 スタッフ:11名

午後1時30分から1時35分 健康体操
午後1時35分から1時55分 
 ウクレレ演奏に合わせて井戸端倶楽部テーマソング、街の灯り、
 春一番、いい日旅立ち、その後ハーモニカ演奏で、早春賦、
 うぐいす、うれしいひな祭りを歌いました。
午後1時55分からのお茶タイムでは、社協の方から「かぎ預かり
事業」のお話しがありました。社協、福祉委員会、民生の方々にも
ご協力いただき、いざというときに窓を割って入ったり、ドアを
こじ開けることなく訪問できるよう、施設にかぎを預けておく事業
のようです。
その後吹田ボッチャの会の方々にご指導いただき、正式なボッチャを
体験しました。実際試合を進めていくうちに、ルールもわかって
きて、みなさんとても楽しんでいらっしゃいました。まだまだ試合を
楽しみたいところでしたが、残念ながら終了時間になりました。

     




〇さあ、開こう!「歌の扉」
 2月14日(水)  14:00〜15:15

 講師は、北後理恵さんです。
先月と同じく、公民館で開催されました。 
このところ参加者も増えて和室にも椅子を並べて大入り満員です。 
インフルエンザも流行っているので、途中休憩の時には、空気を入れ
替えました。    
アンケートでランクインした歌や季節の歌10曲を教えていただきました。

@おお! 歌の扉
A愛は勝つ (復習曲)
B風 
C瑠璃色の地球         
D白い道                    
Eトロイカ
F雪が降る  
G千の風になって
H時代                        
I虹と雪のバラード

「おお、シャンゼリゼ」 の替え歌「おお! 歌の扉」は、今回で3
か月連続なので、ご当地ソングとして定着するのではないかと思いま
す。「風」は、はしだのりひことシューベルツが歌っていました。 
「瑠璃色の地球」は、しゃべるように、歌いましょうとアドバイスを
いただきました。「白い道」は、ヴィヴァルディの「四季」冬の第二
楽章に歌詞を付けた歌です。 「虹と雪のバラード」 は、毎年この
時期に歌っていますが、メロディーも美しく皆さん、札幌オリンピッ
クを懐かしみながら歌っておられたと思います。 歌い方や楽譜に
書かれている記号の説明も分かりやすく教えていただき、楽しい時間
を過ごすことができました。 
「あ〜、今日も楽しかった! ありがとうございました。」と言って
ニコニコ顔で帰られました。 
北後先生、ありがとうございました。
59名の参加でした。 
来月の歌の扉は、3月13日(水)コミスペで開催予定です。

  



〇日本語教室「西山田あいうえお」
 今年は暖かい日が多く、梅が例年より早く咲きました。
コロナの流行も一段落して、旅行する人も増えています。
学習者の皆さんも数年ぶりに母国へ帰国したり、留学している家族に
会いに行ったりされています。
今年も「日本語で交流会」を西山田公民館で開催します。そのために
学習者の方たちは原稿を作成し、うまく伝えることができるように
一生懸命練習しています。
ぜひ、発表を聴きに来てください。

2023年度「日本語で交流会」について
日時: 土曜日 3月2日(土) 14:00〜15:30
    水曜日 3月6日(水) 10:30〜12:00
場所: 大会議室
テーマ:「わたしの友だち」
 
 



○アイヨガで目もすっきり!からだもスッキリ!
 2月29日(木)10:30〜12:00
 講師:長江亜矢さん(視力向上ヨガシニアインストラクター)
 参加者:17名 

 長江さんがアイヨガを始めたきっかけは、子供たちの近視を
見守っていたからだそうです。
 近視になる子は @足首が固い A猫背 B上瞼が厚い 
という特徴がみられたとの事。
 眼周辺の構造・筋などの説明の後、レッスンが始まった。
 足の指のストレッチから始め、下肢ストレッチ⇒上肢ストレッチ
⇒深呼吸
 耳のストレッチ⇒頬のストレッチ⇒舌のストレッチ⇒口唇の
ストレッチ etc。

 耳、頬、口角筋、眼筋などはつながっており、ストレッチする
ことで眼のたるみ、ほうれい線、二重顎の予防や遅延に効果がある
ことを実感した。後は「続けていくこと」これが一番難しい。
 合間に水分補給、全身のストレッチなどを挟み終了した。
 また、続けて行くために次回は7月31日(水)を予定している。
                  

  




〇漢字から読み解く萬葉集 第26回   28名参加
  
第九弾講座2回目は冬の歌3首を選んでいただきました。
講師:中西博史さん(漢検漢字教育サポーター)


 零雪者  安播尓勿落   吉隠之  猪養乃岡之  寒有巻尓     
ふるゆきは あはになふりそ/よなばりの ゐかひのをかの/さむからまくに

降る雪はたくさん降らないで。吉隠の猪養の岡が寒いだろうから。

 穂積皇子の歌(巻2、203)挽歌の部にある。
高市皇子、妃の但馬皇女、穂積皇子の3人は天武天皇の異母妹。
「萬葉集」によれば穂積皇子は但馬と密通し左遷されたとある。
巻2の相聞の部に穂積皇子と通じた折の但馬皇女の恋愛の歌3首がある。

@秋の田の穂向きの寄れる異寄りに君に寄りなな事痛かりとも(巻2、114)
A後れ居て戀ひつつあらずは追ひ及かむ道の阿廻(くまみ)に標結へわが背(巻2、115)
B人言を繁み言痛(こちた)み己が世に未だ渡らぬ朝川渡る(巻2、116)
 @「たとえ人々の噂になってもひたすら皇子に寄り添っていたい」
と、但馬の覚悟を示し
 高市皇子の妃のスキャンダルに慌てた持統天皇は穂積を滋賀の
山寺に追い遣る。それを知った但馬が
A「一人残されるよりはいっそのっこと追い縋ってゆきたい」と
更に恋情の炎を燃え上がらせる。しかし穂積は持統への遠慮もあって
か以前のように反応せず、返歌もよこさない。二人の噂は広まり、
それでも但馬は
B「世間の噂がどんなに口煩くなっても皇子が通ってこないのなら
私の方からでも逢いに行く」と決意を新たにする。
これによりおそらく但馬は穂積から引き離され、高市宮に軟禁状態に
置かれ、高市の死後宮から出て寂しい生涯を送ったのだろう。
十数年後の暑い夏の盛りにその波乱に富んだ短い生涯を終える。
その年の冬、穂積は雪の降る寒い日に但馬の墓のある方角を見遣って
「もうこれ以上雪よ降ってくれるな、皇女が寒がるだろうから」と
悲傷流涕して独り言つ。
但馬の必死の恋情に応えられなかった自身の不甲斐なさへの悔恨と
但馬への愛惜、鎮魂の思いが表出し、読む人の胸を打つ「萬葉集」屈指
の挽歌の秀作。
 あはに:「萬葉集」ではこの1例のみ。「多に」通常はサハニと読むが
粟々の里(あははの里)の地名起源に「この野を耕して、多に粟を種く
(あはにあはをまく)」故とありアハニと訓む。
 さむからまくに:諸本「塞爲巻」せきなさまくに「雪が塞となって
お会いしに行けなくなるから」を金沢本の「寒」、橘守部の説「有」の
誤字とみる。サムカラはク活用(ku+ari→kuari→kari)の未然形に
あたりこれをカリ活用と呼ぶ。マクはムにク語法アクが付いて
約まった形。(mu+aku→muaku→maku)「寒かろうことであるから」の方が
この歌にピッタリ



 和我都麻母 畫尓可伎等良無 伊豆麻母加 多妣由久阿礼波 美都ゝ志努波牟 
 わがつまも/ゑにかきとらむ いつまもが/たびゆくあれは みつつしのはむ

私の妻を絵に描きとる時間があればなあ。旅を行く私はそれを繰り
返し見ては思い慕うだろうに。

物部古麿(巻20、4327)防人の歌。せめて妻の絵を書き留めておいて、
離れている間はその絵を見て妻を偲びたいという思いと、それすら
できなかったことへの嘆きが詠われ、出発までの慌ただしさと妻に
対する惜別の心情が伝わってくる。写生画のことが万葉時代の文献に
見えるのはこの1首のみで大変珍しい例。

いつま:イトマの東国語形。イトは「休みの時」マは「間」つまり
「何もしない時間」の意
ヒマは「割れ目、隙間」の意から転じて「する仕事がないこと」
ニュアンスが少し違う。

 コラム:「畫」はどんな字?画の旧字体。上半分は「聿イツ」で、
右手で筆を持つ「筆」の事
下半分は「田」で、元は「周」の字で「方形の楯」のこと。
つまり「方形の楯に彫り飾、彩飾を施す」事を示す字。 
金文や篆文をご参照ください

 

 橘者  實左倍花左倍  其葉左倍  枝尓霜雖降  盆常葉之樹
たちばなは/みさへはなさへ そのはさへ/えにしもふれど いやとこのはのき

橘は実までも花までもその葉までも、枝に霜が降っても、永久に
ずっと常緑の樹である。

 聖武天皇の歌(巻6、1009)
「橘宿禰」の氏姓は縣犬養道代(あがたのいぬかひのみちよ)が元明天皇
から賜った。それを息子である葛城王が後世に伝えるためにあえて
臣籍降下して聖武天皇より賜る。
(実際は実父、美努王の系列で諸王の一人として将来閑職に棚上げ
されるよりは、藤原不比等の後妻となった母の権威と藤原氏の関係を
利用するため臣籍降下したと思われる) 
葛城王は「橘宿禰諸兄」と改名し、改めて聖武天皇の臣下として
朝廷に参画する。皇后宮において、元正太上天皇、聖武天皇、光明皇
后が列席する宴会の席で、聖武天皇が「橘」を祝い詠んだ歌。
橘はたとえ霜が降ってもその葉は枯れることなく永久に緑を保つ、
そのように橘氏も未来永劫栄えて朝廷に忠誠を尽くせよという意味。
橘氏は諸兄の子の奈良麻呂が藤原仲麻呂の専横に抗して企てたクー
デターの失敗(橘奈良麻呂の変)により2代ですぼんでしまう。
以降の橘氏で有名なのは武将の「楠(橘)正成」

文字の無かった日本の「やまとことば」を外国語である漢字で書き
記す試みが行わられたのは5世紀ごろと言われ、萬葉集はその漢字を
仮名に置き換えるためにいろんな工夫が試みられています。
正訓、義君、戯訓、借音、借訓、万葉仮名、助辞 これらを1首の中
に交ぜながら和歌を書き記しているので難解で、万葉歌人が本来
どのように読んだのか分からなくなった。
今日に伝わる和歌は後世の国学者が時代を経て段階的に復元・修復
した訓で、絶対的な正解ではなく今後も読み解かれ、変わっていく
可能性もあります。
万葉仮名はその漢字本来の意味とは異なる日本語の音(借音、借訓)の
うち1字1音節で表すもので萬葉集の表記に代表されるためこの
名前があります。


中西先生のお話は学校の授業のように萬葉集の口語訳を聞いて勉強
するのではなく、漢字の意味、漢字から仮名への読み解き方や、
その時代を生きた作者のおかれた立場・時代背景を考証しながら
優れた歌を鑑賞するという、誠に趣深い、楽しい講座です。
次回は春の歌3首(桜の歌もあるそう)です。