三月終了講座


〇人権啓発講座 日本語で交流会「日本に来て思ったこと」
 共催:吹田市人権啓発推進協議会西山田地区委員会

3月1日(土)14:00〜15:30

参加者18名 スタッフ6名(人権スタッフ3名)    
ボランティア10名
発表者5名
久々の暖かい天気でした。
テーマは<日本に来て思ったこと>
●フィリピン 来日7年
 来日初日に助けてもらった出来事から、日本人が優しいと感じている。
●パキスタン 阪大の留学生 物理学専攻博士課程
 町が綺麗 交通機関が時間通り トイレがすごい!
 言葉の壁大変!ムスリムなので、ハラルレストランを探すのが大変 
●アルジェリア 来日2年(日本語教室はまだ2ヶ月)
 京都大学留学生 
 子供の頃から日本が好き、アニメとドラマが好き、ドラえもんが1番好き。
●カナダ 来日8年
 地下鉄が多くて便利!トロントは2路線しかない。
 トークンより、ICカードの方が好き!
●中国 内モンゴル自治区 2005年来日
 生まれ育ったところは、電気はなく家もポツンポツンしかない
 広い草原。
 食べ物は自給自足。生ゴミで肥料を作って畑に撒いてます。
 日本に来た時、生ゴミどうしてるのかわからなかった。
 ゴミ処理場があることを知りました。
 すごく綺麗に生活できて、ありがたい。

《質問コーナー》
・7年で日本の友達は出来ましたか?
 →会社には日本人が少なくて、まだほとんど居ません。
・1番近いハラルレストランはどこですか?
 →千舟と門真 スーパーは業務スーパーでオッケー
・ドラえもんの道具で1番好きなのは?
 →タケコプター
・アラビア諸国では夫婦別姓は当たり前なの?
 →はい
・凍った道を車で走るのは怖くないですか?
 →塩撒いてる!
・どうやって魚の養殖してますか?
 →どこの家でも出来るわけではないのですが、うちでは池を
  作ってます。餌は羊の糞です!

《余興》
各国の学校のお昼ご飯
フィリピン→ご飯とおかず(すっぱい)お弁当
パキスタン→パンとたまご 水 カフェテリアで
アルジェリア→サラダ、フルーツ、スープ、パン
カナダ→チーズのサンドイッチ お弁当
モンゴル→昼休みが長いので、帰って家でランチ
オススメ料理
カナダ→プティング
モンゴル→石焼羊 窯の中で、お腹の中に焼いた石とか野菜を
 つめて時間をかけて調理します。
アルジェリア→クスクス 野菜と豆
パキスタン→ビリアニ お米と肉とトマトとスパイス詰める
フィリピン→豚の丸焼き 

今年は質問いっぱい。
時間もあっという間に過ぎました。
皆さんニコニコで帰られて、良かったです!


3月5日(水)10:30〜12:00
参加者7名 スタッフ7名(人権スタッフ5名)    
ボランティア10名
発表者7名(中国出身女性4名、アメリカ出身男性1名)


旧ソビエト連邦出身女性2名の計7名が「日本に来て思ったこと」
をテーマに発表し、各々の担当ボランティアさんの照会と質疑応答
が行われました。
その後、発表者全員との懇談会に移り、出席者・発表者・
ボランティア等総勢30名程での和やかな発表会が開催されました。
発表者の方々は日本でのキャリアの違いで会話の流暢さが異なり
ましたが、皆さん一生懸命に話されており、異国での生活を送る
たくましさを感じると同時に、ボランティアの方々の熱心な支援
活動に感心しました。
当日は受付をしましたが、傍聴者、発表者、ボランティア、
人権啓発委員と色々な方が来られた為、誰が誰だか解らず、
あまり役には立たなかったと思いますが、見ていて楽しい会でした。

    





〇人権啓発講座 コンサート
 「雅楽の世界にいざなう」 
3月9日(日)14:00〜16:00
参加者: 76名
講師:恩楽舎の皆さん 7名

第T部 雅楽とは?
最初に「平調(ひょうじょう) 越天楽」の演奏→パワーポイントで
作成された映像・春の景色(花、森、空、月など)や博物館所蔵の
有名な楽器を背面に映しながら演奏された。
  
次に雅楽の歴史を教えていただいた。
聖徳太子のころ(奈良、平安時代)大陸から仏教音楽として入って
きたと考えられ、日本古来の神楽(御神楽)と融合し、現在の雅楽
となったと考えられる。
世界最古のオーケストラといえる。
   
その後、楽器ごとの説明を受けた。
羯鼓(かっこ):硬い木の中を丸く削り両側を革製の鼓面で挟み紐
で絞めたもの。鼓面打って奏でる。演奏をリードする指揮者の役割
をする。
笙(しょう):鳳凰の形に擬せられ鳳笙とも凰笙ともいう。
 17本のリードのついた竹管を差し込み吹き口から息を吹いたり
 吸ったりして鳴らす。2本はリードがなく15本で演奏する。
 管内に結露しないよう電熱などで温めている。
 吹いても吸っても音が出る。原理的にはハーモニカと同じ。
篳篥(ひちりき):表に七つ、裏に二つの指孔のある竹管の縦笛
 葦で作ったリード(芦舌)を差し込んで吹く。
龍笛(りゅうてき):横笛の一種。竹製で、歌口(吹き口)の他に
 七つの指孔がある。
 音域が広く一オクターブ違う音を出すことができる。
 横笛には、指孔が六つの高麗笛や神楽笛もある。

最後に雅楽の楽譜に合わせ楽器ごとに「越天楽」を演奏いただき、
参加者の中には声に出して合わせている人もおられた。
楽譜は難解で、永年の練習がなければ演奏できないものだと知った。
又、「楽屋」とか「ヤボな(ヤとモの音が出ない)」、
「トチる(楽譜でトとチを間違うことがある)」等、
雅楽から発生し現在も使われている言葉があることを知り、
雅楽は奥が深いと感じた。

(休憩)
 
第U部 源氏物語の世界 演奏曲
  * 平調「王昭君」(須磨)
  * 盤渉調 音取(ばんしきちょう ねとり)
    盤渉調「青海派」(紅葉賀)
  * 壱越調(いちこつちょう)
    音取・ 壱越調「蘭陵王」(御法)
  * 太食調(たいしきちょう)「長慶子」

    源氏物語絵巻を背景に演奏された。
音取: 音を合わせるため笛で音を摂り最初に発声する。
    「王昭君」(須磨)はクの音が基調となる。                
    「青海派」(紅葉賀)はシの音が基調となる。 
    「蘭陵王」(御法)は舞楽曲である。
    「長慶子」 は演奏会の最後の曲として使われることが
          多い。 
   
演奏曲の説明を受けながら拝聴した。
平安朝の衣装で演奏されたので、源氏物語の中にいる
ような気持ちになり、優雅で雅な世界に浸ることができた。
  

   




〇わたしの年金〜いつから?いくら?  
 3月16日 13:30〜15:00
講師:坂本相悟さん(ファイナンシャルプランニング技能士)
参加者16名

皆さんが知っているようで知らない年金制度について勉強しました。
公的年金のしくみはただ老後の生活資金としてもらえるだけでは
なく、病気やケガで障害が残った時に給付される障害年金や一家の
大黒柱に万一があった場合に遺された家族に給付される遺族年金
など想定外のリスクが起きた場合に対応できる「国の保険」の
側面があるので今は納付額が高いし、いつもらえるかわからないの
で払いたくないな、と思っても払った方が良いという事でした。
私自身「ねんきん定期便」などまじまじ見たことはありませんで
したが、その見方などについても教えていただき、なんとなく
わかりました。
また、老齢年金の繰上げ・繰下げでは繰上げた場合ひと月で0.4%
マイナスになり繰下げた場合はプラス0.7%になることも初めて
知りました。
皆さんが気になる何年間もらえば得するのかについてはいろいろな
パターンがあるが約11年間程度支給されれば元を取れるそうです。
やはり長生きすれば元は十分取れます。
今回聞いて思ったことは、皆さんそれぞれ置かれた立場が違うため
一人一人の年金の給付額や給付時期が十人十色であるという事と
この先何があるかわからないため、何が正しいか判断が難しいと
いう事を学びました。
また、老後のプランニングをしっかりすることで最適な年金生活を
送れるような気がしました。

  



〇さあ、開こう!「歌の扉」   
3月12日(水)14:00〜15:30
 
講師は北後理恵さんです。 
3月ということで「うれしいひなまつり」や「どこかで春が」
「早春賦」などの唱歌や、春に因んだ歌など含め10曲を教えて
いただきました。 
音の高さも私たちに合わせて下さるので歌いやすく、
皆さんのびのびと気持ちよく歌って帰られました。 
参加者53名でした。 

 




〇朝の切り抜きカフェ   
3月13日(木)10:30〜11:30

いつものメンバーと、その知り合いの方も来られ、先月より多くの
参加者だったので一人当たりの持ち時間が少ないかなと思いました
が、皆さんコーヒーを飲みながら、自分の持参した資料を手短に
述べつつ、それに関連した意見も飛び交ってあっという間の
1時間でした。

★カスハラ (カスタマーハラスメント)について  
★最強の冬の飲み物 → 1日2杯のコーヒーで認知症予防
インフル防ぐ緑茶、ホットミルクで脳卒中対策、野菜ジュースを
温ためて飲む、甘酒は飲む点滴、ホットココアの効能
★トランプ大統領批判
★日本の出生率がピーク時の半分になっており、このままでは
いずれ日本は滅びてしまう
★東京の清瀬市で6つある図書館のうち4つを閉館し、
その代わりに市民が無料で利用できる本の宅配サービスを始める
★米国の研究では、AIが人の考えている事や心の中まで読む事が
可能になりつつある
★大阪府の私立高校無償化の影響で、公立75校の内、35校が
定員割れになっている
★最近のPTAのあり方について

などなど、様々な情報交換ができました。    
参加者16名でした。






〇ほんのひろば 共催:山田駅前図書館山田分室
 3月8日(土)14:00〜15:30
(参加者24名・大人7名・スタッフ5名)

(1)図書館から本の紹介、手を使った体操
(図書館司書 加藤さん)
春の散歩や乗り物等の絵本を紹介してくださいました。
@車はいくつ?
(車の数に注目する絵本) 
Aへんてこもりにいこうよ
(ことば遊びが楽しい絵本)
Bもりのほうせきねんきん
(森のぬるぬるねばねばの粘菌の世界)
C鳥の落としもの&足跡図鑑
(フィールドサイン・痕跡)
Dキャベツくん(巨大絵本)
 春らしく穏やかな気持ちになり散歩したくなったり、散歩の
 楽しみ方が分かり子供達はこれからの散歩が楽しみになったと
 思います。

(2)「あっぷるず」リコーダー演奏
 子どもたちが大好きな曲をリコーダーで演奏していただきました。
楽器の説明もしていただき大きさによって音の違いを知りました。
(ソプラノリコーダー・アルトリコーダー・テナーリコーダー
バスリコーダー)
優しい音色で子ども達がよく知ってる曲を演奏してくださった
ので、心地よく聴いていました。

(3)ともこ先生の工作
「コロコロアニマル」(講師:内山知子さん)
お散歩アニマルをトイレットペーパーで作りました。
タイヤを作るところが難しいですが、作るのに慣れてきたのか
こつを掴むとスムーズに進みました。作る工程で工夫するところが
あるので、考えながら作るのも楽しい様です。
出来上がるとクマやウサギさんを思い思いに散歩させていました。

      




〇英語を楽しみましょう
3月15日(土)講師;アイザック・マクマナスさん
初級クラス;10:00〜10:50  参加者 30名
テーブル5つに別れ、各テーブル6名満席の中で、
先ずはクイズを5問出され、
最も正解の多いテーブルにアイザックさんより
「キットカット」がプレゼントされました。
問題は、Where is the..... place in the world?
(世界で最も....な場所はどこですか?)等
最も.....した、との形容詞(例;Highest・最も高い、
Biggest・最も大きい等)を用いた質問に各テーブルで協議して
発表していました。
その後、地形に関する単語(例;sea/海caost/海岸線
beach/海岸等)32個を学び、皆さんは和やかに会話のはずんだ
時間を過ごされていました。
上級クラス; 11:10〜12:00 参加者10名
参加者が二つのテーブルに別れて、
un=not
re= again
..ful=full of 等、単語に接続し
て使う言葉(例; unlikely/好きでないrewriting/書き直す
successfulとても成功した)
等を学びました。
その後、…...dom(freedom/自由 boredom/退屈等)
....ship(relationship/関係
friendship/情 等)
...ness (happiness/幸せ awareness/意識等)を使った
質問例文の中で、各テーブルのパートナーと会話を行いました。
上級コースは全ての会話が英語の中で、
あっと言う間の50分が過ぎました。

   



〇第334回 クラッシック・セミナー「土曜の午後の名曲喫茶」
 3月22日(土)14:00〜16:30
『ショスタコーヴィッチ没後50年を記念して』 
講師:高橋一秀先生 由井昭徳さん 
参加:26名
T ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35
 (ピアノと弦楽のための協奏曲)
第1楽章 アレグロ・モデラート
第2楽章 レント
第3楽章 モデラート
第4楽章 アレグロ・コンブリオ
(構成が斬新でトランペットが活躍しリズミカルな曲で締める。)
U 交響曲 第5番 ニ短調 作品47
第1楽章 モデラート
第2楽章 アレグレット
第3楽章 ラルゴ
第4楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
第4楽章は1958年「部長刑事」のオープニング曲として使われた。
V 弦楽四重奏曲 第8番 ハ長調 作品110
第1楽章 ラルゴ
第2楽章 アレグロ・モルト
第3楽章 ラルゴ
第4楽章 ラルゴ
ショスタコーヴィッチが28歳の時にスターリンによる大粛清が
行われ、翌年混沌とした時代の中で歌劇「ムッシェンスク郡の
マクベス夫人」とバレエ「明るい小川」に対する多くの批判があり
ショスタコーヴィッチの活躍に影を落としたが、その翌年に交響曲
第五番を作曲しスターリンの称賛を得た。
その後共産党員となり本人も心の葛藤もあったようですが右手の
麻痺や病気、けがなどを経て69歳で肺がんにより逝去。
アンコール曲1955年イタリア映画の曲「ロマンス」
今回も作曲家の生きた時代背景や曲のイメージなど大変勉強になりました。
次回は「ドヴォルザークの室内楽を聞く」
4月26日(土)14:00〜16:30

  




〇井戸端倶楽部 共催:西山田地区福祉委員会
 場所:山田コミュニティスペース

◆3月13日(木)13:30〜15:00

 参加者:19名 
 スタッフ:15名
 (ピアノ1名・トライアングル2名・社協1名 含)合計34名                                           

午後1時30分〜体操
     ピアノ伴奏で「春が来た」「花の街」「若者たち」
      「青い山脈」
     ハーモニカ伴奏で「朧月夜」「丘を越えて」を歌った。         

 午後2時〜 各テーブル5・6人に分かれゲームを楽しんだ。
     ★ 百人一首(坊主めくり) 井戸端ルールで行った。
     ★ 点つなぎパズル 点が200超えるものもあり四苦
       八苦しながら出来上がった。
       時の満足感を味わった。
     ★ トランプ(七並べ、ババ抜き)
    
 3種類のゲームを交互に行いわいわいがやがや、童心に返り、
 初めての参加者もおられたがすっかりうちとけられていた。


◆3月27日(木)13:30〜15:00
  参加者:17名 
 スタッフ:16名
 (ウクレレ1名・トライアングル2名・かみしばい館5名 含)
 合計33名                                           


暖かい日となり、春の訪れを感じる中スタートしました。
午後1時30分〜 健康体操
午後1時40分? ウクレレ伴奏で「井戸端倶楽部テーマソング」
     「学園広場」「学生時代」「いい日旅立ち」を歌い、
     その後ハーモニカ伴奏で「高校三年生」「仰げば尊し」
     を歌いました。
温かいお茶とお菓子で休憩した後、本日は「かみしばい館」さんに
よる紙芝居です。
今回はかみしばい館さんお一人ずつ自己紹介があり、西山田の方が
おらず意外でした。
「鶴の恩返し」「注文の多い料理店」とよく知られているお話の
二本立てです。
「注文の多い料理店」では二人の客の様子に笑いが起こる場面も
あり、楽しませていただきました。
雨が降る予報でしたが、なんとかもって良かったです。

   




〇日本語教室「西山田あいうえお」

水曜日クラス 10:30〜12:00  4月9日、16日、23日、30日
土曜日クラス 14:00〜15:30  4月12日、19日、26日 

3月1日、5日と「日本語で交流会」が開催されました。
今年のテーマは、「日本へ来て思ったこと」です。
自分の思いを日本語で伝えよう とボランティアと相談しながら
原稿を準備しました。

日本語を学ぶ学習者の皆さんは、
親切なおじさんのこと。治安が良いこと。町が美しいこと。
トイレがきれいなこと。庭が美しいこと。
などたくさんの思ったことを日本語で伝えてくれました。

「日本語で交流会」を聞きに来てくださった皆さんありがとうございました。

 




〇漢字から読み解く萬葉集 第33回 
 講師:中西博史さん(漢検漢字教育サポーター)
 27名参加
3回講座の第11弾も最終回です。
春の歌3首を選んで戴きました。

秋去者 今毛見如   妻戀尓  鹿將鳴山曾  高野原之宇倍    
あきさらば いまもみるごと/つまごひに かなかむやまそ/たかのはらのうへ

秋がやってくれば、今見ているように妻を恋うて牡鹿が鳴く山に
なりますよ。この高野原のあたりは。

 長皇子(卷1、84)卷1の巻末の歌。巻1と巻2にのみ「標目」があって
「…天皇の御代」と記されるが、この句の標目には「寧楽宮(ならのみ
や)」とだけでなぜ省略されたか不明。
題詞に「長皇子、志貴皇子と左紀宮に倶に宴する歌」とある。
本来は長皇子の歌の後に志貴皇子の歌が続くはず(一部の古写本の
目録には記載されている)だが本編には無く、何らかの事情でこの
歌だけが脱落してしまった可能性がある。
この歌は様々な解釈がある。
賀茂真淵は「秋去者」をアキサレバと訓み、サレの巳然形に
一般的・恒常的条件を表す接続助詞バがついて
「秋が来れば今見ているように、決まって毎年同じ光景が見られ
ますよ。また一緒に鹿の妻恋を聞きながら酒を酌み交わしましょ
う」と解釈し、詠んだ季節は秋とした。
現代の通説では4句目の「鹿將鳴(鹿鳴かむ)」の「む」は推量で未来の
事を述べているのだから、これに対応させるにはアキサラバと
訓み、未然形のサラに順接仮定のバが付いて「秋がやってきたら」
と解釈し詠んだ季節は春とする説。また2句目の「今毛見如」で
今が秋でなければ、いったい何をどういう状況で見ているのか?
の解釈にも様々あって、確定していない。
現代の通説で鑑賞すると…
…場所は左紀の長皇子の宮、気心の知れた従兄弟の志貴皇子を宴に
招いて、二人で酒を酌み交わしている。宴の間には妻を求め天に
向かって叫ぶ牡鹿の絵が描かれた屏風が立掛けられている。
その絵を見てしばし二人の間で、若かった頃を回想しながらつま恋
にの会話が弾む。
宮から北の方を見遣ると、高野原の小高い丘がある。
春なので今は聞こえないが、秋になるとそこで鳴く牡鹿の甲高い声
がここまでよく聞こえてきますよ。と
長皇子は言う。そしてその頃にはまたこの左紀においでくださいと
誘う。…そんな歌。
この後に萬葉集に繊細な情趣にあふれる名歌を残す志貴皇子の歌が
あったら、いったいどのような歌を返したのでしょう。 
脱落してしまったのなら本当に残念です。
「カ」牝鹿は?(メカ)牡鹿は鹿?(上下に連なって1文字の漢字
:「大漢和」にのみ掲載、シカ)と云う。シカはセカ(夫鹿)が転じたもの。
カは牝牡併せた総称で、ここでは「つま恋に鳴く」ので牡鹿を指す。



 暇有者  魚津柴比渡  向峯之  櫻花毛    折末思物緒  
いとまあらば なづさひわたり/むかつをの さくらのはなも/おらましものを
 
時間があれば流れに踏み込んで川を渉り、向こう岸の峰の桜の花を手折りたいのになあ

 高橋連蟲麿(巻9、1750)
後期難波宮の造営の長官となった藤原宇合(うまかい)の部下として
その竣工の検分のために平城京から難波へと往復する間の往路に
4首、復路に2首の長短歌を詠んだ。
大和川に沿った竜田道に大和から河内へ抜ける桜の名所があり、
その国境の山越えの途中で桜の花を愛でて作った歌。
ア 白雲の 龍田の山の 瀧の上の 小?の明朝体の嶺に 咲きををる 
櫻の花は 山高み 風し止まねば 春雨の 繼ぎてし降れば
秀つ枝は 散り過ぎにけり 下枝に 殘れる花は 須臾は 
散りなまがひそ 草枕 旅行く君が 還り來るまで

イ 我が行きは 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめ此の花を 風にな散らし

ウ 白雲の 龍田の山を 夕暮れに 打ち越え行けば 瀧の上の 
櫻の花は 咲きたるは散り過ぎにけり 含めるは 咲き繼ぎぬべし
こちごちの 花の盛りに 見ざれども 君が御行は 今にしあるべし

エ 暇あらば なづさひ渡り 向つ峯の 櫻の花も 折らましものを

オ 島山を い行き廻れる 川沿ひの 丘邊の道ゆ 昨日こそ
わが越え來しか 一夜のみ 寝たりしからに 峯の上の 櫻の花は
瀧の瀬ゆ 散らひて流る 君が見む その日までには 山おろしの
風なふきそと 打ち越えて 名に負へる杜に 風祭せな

カ い行き逢ひの 坂の麓に 咲きををる 櫻の花を 見せむ兒もがも

ア 竜田越えの道に沿う急流の真上にある小?の明朝体の峰、この山の満開の
桜は風雨のために散り始めているのだが、主人(宇合)の帰途にも
咲き残っていてほしい。(蟲麿は翌日戻るので)

イ 我々の旅はそんなに長くはならないだろうから、竜田彦様どうか
この花を散らさないでください。
(我々とは自分ではなく宇合たちの事。竜田彦は竜田神社に祀られる風神)

ウ 夕暮れ時、雨は上がったが難波宮はまだまだ遠く、馬を急かせね
ばならない。岸辺の桜は蕾を残して散ってしまったが、これから
蕾が花開くものもあり、どこもかそこも満開というわけにはゆか
ないが、それでもわが君がお出ましになられる今がいちばんの
見頃ではあるまいか

エ 「暇あらば」は夕暮れが間近くて先を急がねばならないという
事情が?の長歌でわかる。
もし時間に余裕があれば、雨で増水した川を渡ってでも、対岸の
桜の花のたわわに付いた枝を採ってきて、主人にお渡しできたのに
(と嘆いている)

オ 一晩で峰の桜は散って盛んに瀬を流れているが、全部散らない
ように下ったら竜田神社で風神を祭ろう。
(翌日蟲麿が一人で大和に引き返すときに行逢坂で詠んだ歌)

カ 麓の満開の桜を見せて遣る乙女がいたらなあ。(一人旅で気楽になった?)

最初の5首が主人である宇合を思って詠んだ歌に対し最後の1首で
突然、乙女がいたらなあと空想するところが面白い。
この6首をワンセットとして鑑賞しないと何故「暇あらば」
なのかなどの作者の気持ちや情景が伝わらない。



 昔見之  象乃小河乎   今見者   弥C  成尓來鴨 
むかしみし きさのをがはを/いまみれば/いよよさやけく なりにけるかも

昔見た象の小河をいま見ると、ますます明るく清らかになったのだなあ。

 大伴宿禰旅人(巻3、316)雑歌の部、
長歌と反歌よりなり、旅人の長歌はこの1首のみ。

み吉野の 芳野の宮は 山柄し 貴くあらし 水柄し 清けく
あらし 天地と 長く久しく 萬代に 改らずあらむ 行幸の宮
 
吉野の山を讃え、川を讃え、そしてこの吉野離宮とともに、天皇家
が永久に栄えよと寿ぐ「吉野賛歌」で、この反歌では60歳の旅人が、
持統天皇の吉野行幸に従駕した若い頃を回想し、聖武天皇の今と
対比させて詠んでいる。象の小河が昔のあの頃よりもさらに
ますます清くなっているように、新しい帝の御代もきっとますます
栄えるでありましょうと、感慨を込めて詠っている。

今回のレポートでも前後の長反歌を併せた鑑賞の重要性を感じました。
さらに中西先生によるその時代の歴史、情勢を講義頂くことで、
作者の立場や状況によって生まれた歌に込められた感情までもが
伝わってくるようで、どんどん「萬葉集」が面白くなっていきます。
第12弾が決定しました。7月から3回講座が始まります。
どんな歌が選ばれ、どんな漢字で表され、紐解かれるのか‥楽しみです。

  




〇春休み工場見学(株)資生堂大阪茨木工場
 資生堂ビューティーサイト見学ツアー
 3月28日(金)13:00〜16:30

参加者:29名
阪急茨木駅PM1:00集合  
送迎バスで20分くらいで彩都にある工場に到着。
赤いロゴマークが白い壁に映える、化粧品メーカーらしいお洒落で
清潔感のあるエントランスでお出迎えされました。
はじめに、洋風調剤薬局としてスタートした会社の歴史や注意事項
などを聞いた後見学コースを案内してもらいました。
茨木工場では高価格帯のスキンケア製品を製造しています。見学通路
から製造ラインの一部を見ることができます。大きな製造釜に計量し
た原料を入れていくところが見られました。製造エリアでは少ない人
員での作業ですが、化粧品を容器に充填するエリアや包装エリアでは
多くの人が働いていて、機械化が進んでも品質維持の最終チェックに
人の目は欠かせないということでした。ここで包装・梱包された商品
はベルトコンベアーで直ぐに隣接する物流センターに送られます。
工場と物流センターが併設されているのは国内6か所の工場で唯一
ここだけで、輸送にかかる二酸化炭素排出量削減に取り組んでいます。
途中でワークショップもありました。
リラックス効果で質のよい睡眠に導いてくれる香りのサシェを作り
ました。3種類のアロマオイル(ラベンダー・ヒノキ・ユーカリ)が
用意されていて、好みの香りのオイルをしみこませたコットンを
プラスチックの折り紙で作ったバッグに入れます。折り紙は数種類の
柄が用意されていて、キラキラのシール、リボンなどとともに、
皆さんどれを使おうかと子どものように楽しみながら仕上げていました。
つづいて資生堂ミュージアムのコーナーでは歴代の化粧品パッケージ
が展示してあり、年代ごとにCMの話題などとともに懐かしんでいました。
正しいスキンケアの仕方をモニターを見ながらシミュレーションして
学べるスキンケアスタジオやいろいろな化粧品サンプルが置いてある
ビューティーマルシェは見学者が美容液やクリームを自由に手に取り
感触や香りを試すことができるうれしいコーナーでした。
また、アニマルメイクや歌舞伎メイクなどをした顔が鏡に映る
コーナーもあり、代わる代わる変顔を楽しんでいました。
一時間半で盛りだくさんのメニューがあり、女性だけでなく子どもや
男性でも楽しめるツアーだったと思います。