3月終了講座

〇さあ開こう!「歌の扉」
3月11日(水)14:00〜15:30

 講師の北後理恵さんに歌い方や繰り返しの個所などを分かりやすく
アドバイスを頂きながら12月に取ったアンケートより5曲と
卒業に因んだ歌、「うれしいひな祭り」「どこかで春が」などの
季節の歌を含めて10曲歌いました。
 最近、申込無しで参加される方も数名いる一方、連絡なしで欠席
される方もいて、予定人数に大きな変更はありませんが、
北後理恵さんの人気でやはり月ごとに参加者が増えている状態です。 
 先月は休みだったので皆さん楽しみに参加され、ニコニコ顔で
帰られました。参加者 73名でした。   
次回は4月8日です。

  



○朝の切り抜きカフェ 
3月12日(木)10:30〜11:30

 コーヒーを飲みながら、気軽に1時間のトークを楽しみました。 
いろんな情報交換の場でもあるので、自分が知らなかった事などの
情報を得る機会にもなります。 
★現在のパスポート申請に関して → 
吹田はJR吹田の吹田サンクスにパスポートセンターで取得可能
★西山田は、吹田市の中で2番目に高齢化率が高い
 (1番は高野台)
★毎日新聞より環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也さんの記事
 → 原発回帰は「敗戦」への道 
 → エネルギー大転換の世界的流潮に取り残され、「日本は敗戦
   が近い」エネルギーの地産地消が大切
★朝日新聞より「日野町事件」の冤罪について
★神奈川県警による不適切取り締まり 
 → 交通違反切符に虚偽の内容を記載
★憲法9条改正による不安
★毎日新聞より 最近の若い人は読書ができない
 → チャットGPTの影響も
★1月末にメイシアターで上演された拉致問題啓発舞台劇
 「めぐみへの誓い―奪還」

などの話題であっという間の1時間でした。参加者10名でした。

 



◯ほんのひろば 共催:山田駅前図書館山田分室
3月14日(土)14:00〜15:30
 
参加者21名(子ども10名)

@図書館からの本の紹介
「むし」をテーマに選んだ本を紹介していただきました。
虫にちなんだ本をたくさん紹介していただきました。

A劇『花のき村と盗人たち』「劇団にのいち」
「劇団にのいちさん」の劇です。
花のき村に現れた四人の盗人が、村人の温かさに触れて心を改めて
いく物語。素朴な交流の中で、人の優しさが悪人の心をも動かす
様子が描かれ…
ちょっと人情が描かれた作品で、小さい子たちには難しかったかも
しれませんが、とても表現豊かに演じられる皆さんの劇と物語の
ストーリーに大人たちは見入っていたように思いました。

B工作
「ヒョコヒョコいもむしくん」を作りました。
いもむしがとても可愛く動く工作でした。
最初はすこし細かい作業で飽きた顔をした小さい子もいたのですが、
いもむしが動くと急に
喜んだ顔になって、一生懸命になる姿が見えました。

       



○英語を楽しみましょう 3月21日(土)
 講師:アイザック マクマナスさん 

 ●初級10:001〜10:50 参加者22名

hayfever辛いけど、楽しみましょう!

今日は形容詞の勉強をします。

PLACE&SCENE
big small old new beautiful busy quiet clean dirty modern
historic popular OPINION nice lovely great wonderful amazing
horrible ugly awful terrible boring CLOTHES&APPEARANCE long
short cheap expensive colorful smart casual
FEELINGS&EXPERIENCE fun interesting exciting relaxing easy
difficult scary

*頭文字を言って形容詞を早く当てるゲームをしました。
皆さんどんどん早く当てれる様になりました。
*家の表現(old new beautiful horrible busy quiet small big)
を習って、お互いに住んでいる家や街の紹介をグループでしました。
     △緑が多い→lot's of greenery
話が盛り上がってました。
*2分ごとに変わる写真を見てどんな写真かをグループで話します。
     △未来的→futuristic
△超高層ビル→sky scraper
△反対向き→looking opposite way
少し難しかったみたいです。
*お互いにスマホの写真を見せあって、紹介します。
残りの時間は写真を見て、形容詞で表現をするゲーム。
右チームの勝ちでした


 ●上級11:10〜12:00 参加者 11名

形容詞の勉強
*初級よりレベルアップした形容詞を使って(知らなかった形容詞を
見つけて、それを使いながら)、グループでディスカッション。
形容詞リスト
big/large small/little tall short long short first/quick slow
hot cold good bad new old happy sad easy difficult
beautiful ugly delicious disgusting expensive cheap interesting
boring crowded quiet dangerous safe tired energetic popular
rare comfortable uncomfortable
magnificent dreadful sophisticated naive overwhelming subtie
vibrant dull elegant awkward remarkable ordinary exhausting
refreshing profound shallow


*○から始まる形容詞ゲーム
 E elegant education excusing
G  gorgeous genius global
N natural neutral nutritious

*イディオムを学ぼう
piece of cake 朝飯前
under the weather 体調が悪い
bookworm 本の虫
get cold feet 怖気付く
thrilled to bits 大喜び
hit the sack 寝る
cost an arm and a leg とても高い costs a fortune
break the ice 場を和ませる
on the fence 迷う
onc in a blue moon 滅多にない

*新しい形容詞、イディオムを使って、グループディスカッション

今日も楽しそうでした。

     



 
○井戸端倶楽部 (共催:西山田地区福祉委員会)
   場所:山田コミュニティスペース
 *3月12日(木)13:30〜15:00
 参加者:25名     
 スタッフ:15名(ピアノ1名・トライアングル3名含)計40名                                           

 午後1時30分〜 いつものストレッチ体操など       
 午後1時40分〜ピアノ伴奏で「春が来た」「朧月夜」
       「いい日旅立ち」「青い山脈」
      ハーモニカ伴奏で「荒城の月」「ああ上野駅」
      「憧れのハワイ航路」を歌った。 
      今回ハーモニカ伴奏に初めて谷口倫子さんが加わり
      3名での伴奏だった。
 午後2時〜2時40 点つなぎゲームを行った。
      1から順番に線でつなぎ文字を作っていくのだが、
      数字が小さく200以上あるものもあり、皆でわいわい
      言いながら、お菓子を食べたりお茶を飲んだりゲームを
      したり・・・
      楽しい時間を過ごした。
        
 *3月26日(木)13:30〜15:00
  参加者23名
  スタッフ13名(かみしばい館5名含) 計41名
 まずはストレッチ体操で始まりました。
 こむらがえりにならないような足の体操などもありました。
 次にウクレレ演奏に合わせてみんなで歌いました。
  「花」、「学園広場」、「学生時代」
 そしてハーモニカ演奏にも合わせて「高校三年生」「仰げば尊し」
 を歌いました。
お茶タイムにはバームクーヘンとお煎餅、飴をいただきました。
最後はかみしばい館さんによる紙芝居、昨年の9月以来だそうです。
作品は「一休さん」と「きつねとごんろく」
特に一休さんは懐かしくて、所々に笑いもあり面白かったです。
締めは手話をしながら「手のひらを太陽に」を合唱しました。
お天気も晴れてきて皆さんとても楽しそうに時間を過ごされていました。

    



  
〇 第345回 クラッシック・セミナー「土曜の午後の名曲喫茶」
 3月28日(土)14:00〜16:30
《独奏ヴァイオリンの名作を聴く》
 講師 高橋一秀先生 由井さん  参加:21名+スタッフ4名

今回はヴァイオリンの独奏の有名な曲を勉強しました。
T ビーバー パッサカリア ト短調(ロザリオのソナタより)
U バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 二短調 BWV。1004
  第1曲(アルマンド) 第2曲(クーラント) 
  第3曲(サラバンド) 第4曲(ジーグ) 第5曲 シャコンヌ
V イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調
  第1楽章(執念) 第2楽章(憂鬱) 第3楽章(亡霊の踊り)
  第4楽章(復讐の女神)
W バルトーク 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
  第1楽章(シャコンヌのテンポ) 第2楽章(フーガ)
  第3楽章(メロディア)第4楽章(プレスト)
本当にヴァイオリン1つで弾いているのかと思うくらいの多才な音を
奏でていました。
先生がバッハのシャコンヌの楽譜をつけてくれましたが、3音、4音
同時に弾くような音符になっていて、普通は2音しか弾けないらしい
ですが、特殊な弓を使い弾いているそうです。
今回気になったのは作曲家の生まれた年でビーバーは382年前、
バッハは341年前、イザイは168年前、バルトークは145年前
と全く時代が違いますがイザイにはバッハに向けた尊敬が込められた
曲などあり、偉大な作曲家と曲は時代を超えて生き続けているのだと
先生の話を聞いて知ることができました。
来月は4月25日(土)14:00〜
「ファリャ生誕150年を記念して」スペイン民族主義と印象主義を勉強します。

 



○人権啓発講座「馬頭琴コンサート」
 〜モンゴルの風を感じて〜
  日時:3月15日(日)14:00〜16:00 
  参加者:84名
  講師:春蘭さん(馬頭琴奏者)
     お弟子さん(アディスさん、アジスさん、エジスさん)

 初めに春蘭さんよりプロジェクターを用いてモンゴルについての
説明がありました。
 モンゴルといっても二つの国があること。
ウランバートルを首都とする「モンゴル共和国」と、中国に属する
「内モンゴル自治区」があるそうです。春蘭さんは内モンゴルの出身だとの事。 
しかし文字は違うが言葉は80%くらいは同じだそうです。
地図を示され、はっきりと別の国だと知りました。
ウランバートルは「赤い英雄」の意味、内モンゴルの中心都市・
フクホトは「青い街」の意味だというのも面白い。
 我々が知っている遊牧民はモンゴルに多く、内モンゴルは定住して
農業に携わっている人のほうが多いとの事でした。
 遊牧民の住居・ゲル・には一つの入り口と天井に一つの窓がある。
昔は寒暖差など、厳しい生活環境だったが、現在は太陽光発電などで
家電なども使っているそうです。
 日本との共通点も多いそうです。
仏教国である、顔も似ている、蒙古斑もある。
母音も日本は5つ、モンゴルは7つ。おまけに挨拶は「センベイノ」
と言い、煎餅に「ノ」を付けるだけだと。
 また、絞った牛乳から→チーズ→搾りかす(カルス)→日本が輸入
しカルピスに。
 一大イベントの「ナーダム祭り」では競馬や弓矢、相撲などが盛大
に行われるとの事です。

 また、中国は資源大国と言われているが、レアメタル、石炭の埋蔵
量も内モンゴルに多く火力発電、風力発電などで多くの電力が中国の
礎になっているようです。

休憩をはさみ、いよいよ馬頭琴の演奏が始まりました。
馬頭琴は2本の弦からなり、外の弦は120本で作られ低音を、
内の弦は80本で高音を出す。
 昔は馬の尾で作られていたが、よく切れるので最近はナイロン糸で
作られる。
 弦を押さえるのに力がいるため男性の演奏者が多いそうで、今日の
お弟子さんも男性でした。音色は「草原のチェロ」と言われています。
「聖なる山」「心の歌」「荒城の月」「モンゴルの駿馬」   
「スーホの白い馬」など7曲演奏してくださいました。

2曲は若い3人のお弟子さんも加わり演奏、パカパカと行進曲の
ような音色に心がウキウキしてきました。
余りにも素敵でアンコールの拍手がやまず、急きょ「ふるさと」を
演奏していただき、全員で合唱しました。
知らないことが多かった親日的なモンゴルのことを知り、良かったです。
質問があったり、アンコールがあったりし、30分も延長したが
参加者全員大満足なコンサートでした。
 ただ弦を押さえるのに力が要り、終了後の春蘭さんの指は、真っ赤
で今にも血が噴き出そうになっていた。

     




〇日本語教室「西山田あいうえお」
 水曜日クラス(10:30〜12:00)3月4・11・18日
 土曜日クラス(14:00〜15:30)3月7・14・21日
 3月4日(水)・7日(土)「日本語で交流会」を開催しました。
 テーマは「好きな日本語・困った日本語」です。
 学習者の皆さんが日本で生活する中で出会ったことばや心に残った
日本語、そして、難しいと感じた日本語についてスピーチしました。
質問、余興と進んでいき、 終わるころには・・・
 学習者の皆さんは、地域の皆さんと日本語での交流を楽しんでいました。
ありがとうございました。しばらく、春休みです。

 



〇人権啓発講座「日本語で交流会」
 テーマ:好きな日本語・困った日本語
 公民館の主催講座「日本語教室 西山田あいうえお」で学習されて
いる外国の方が、テーマに沿って日本語でスピーチされました。
今回は12回目。スピーチのあと、余興として「おいしい食べ物」の
お話をそれぞれ聞きました。
たくさん質問も飛び交い、お国よって食事の風習の違いなどをお聞き
し、なごやかな時間を過ごすことができました。
 吹田市人権協の共催として開催され、人権とは「だれもが幸せで
あること」「国の違いがあってもお互いを理解しあうこと」を確認
し、交流会を通じて、発表者、参加者ともに仲良くなり楽しい時間を
共有できました。
両日ともボランティア希望の方がありました。

3月4日(水)10:30〜12:00 参加者:7名
@Fさん(中国)
 日本に来て3年。日本語の漢字の読み方が困る。例えば「生」の
読み方。苗字の読み方、珍しい名前「小水流(こずる)」などが
難しい。中国の漢字の読み方は「黄(hvng he)」一つしかない。
AKさん(中国)
 日本語の発音が難しい。「ナ行」と「ラ行」がまざる。
「き」「け」などつまる音、伸ばす音が難しい。
BHさん(中国)
50音が難しいが面白いと感じるところがある。漢字の訓読み、
敬語が難しい。漢字でも日本と意味が違うものがある。
「丈夫は夫」「手紙はティッシュペーパー」のこと。  
CMさん(中国)
最も美しい声が日本語。発音が美しい。書道が違う。
日本には「かな」もあり、リズムが作者の感情を伝え、目から
感じられる。日本語の意味の美しさ、例えば「こもれび」。
森を歩くとき、こもれびを感じる。日本語を学ぶことで美しさを
発見しコミュニケーションが深まる。
DZさん(カザフスタン)
 日本語の発音が難しい。例えば「おくります」「おこります」
「おくれます」 間違うことを恐れず勉強を続けたい。

*余興「おいしい食べ物」は「ちゃんぽん」「果物」「カレー」
「ふぐ料理」「和牛」「ラーメン」など。おすすめのお店などの
紹介がありました。

3月7日(土)14:00〜15:30 参加者:15名
@Kさん(カナダ)
 数え方の言葉が難しい。「1枚」「1本」「1回」など…。
ASさん(中国)
 中国 アモイから来ました。まだ日本に来たばかり。
 よろしくお願いいたします。
BHさん(中国モンゴル自治区)
 日本に来て21年。好きな日本語は「おかげ様です」。
思いを一言で表すのが「おかげ様」で誰かの存在がある。
その言葉に深い感謝、謙虚さ、人の想いがある。
人と人を支えあう大切な言葉。周りの人に感謝します。
CMさん(フィリピン)
 日本に来て8年目。日本語がある程度喋れるけど、日本語が
喋れないと思われ英語で話しかけられる。
または日本語がペラペラと思われているのが困る。
場面や相手によって、優しく接してほしい。

*余興「おいしい食べ物」は「すき焼き」「とんかつ」「中とろ」
「寿司」「お好み焼き」など。 
テーブルで食べ物のシェアは?という質問に中国、フィリピンは
OKだけど、カナダはダメというお話もあり、納豆の話にも話題は
広がり、楽しい時間が過ごせました。

    




○この本がアツい 第2弾
 3月25日(水)10:30〜12:00
 アドバイザー 山田駅前図書館山田分室:加藤司書
 参加者8名
 
参加者が順番にサイコロを振って、出た目のお題のおすすめ本を
紹介します。
紹介された本と選んだ理由

1 笑顔になれる本
『コンビニ兄弟』(町田そのこ/著 新潮社)
 コンビニの店長がコンビニを訪れる人皆に愛と居場所を与える。
『四十歳未婚出産』(垣谷美雨/著 幻冬舎) 
 はずみで妊娠!良い出会いに恵まれ無事出産!読みやすい本
『誰も知らない世界のことわざ』(エラ・フランシス・サンダー/著 
 前田まゆみ/訳 創元社)
『翻訳できない世界の言葉』(エラ・フランシス・サンダー/著 
 前田まゆみ/訳 創元社)
 適当に開けた1ページずつ読める。

2 泣ける本
『野菊の墓』(伊藤佐千夫/著 新潮社他)
  映画を見てから本も読んだ。とても悲しい気持ちになった。

3 元気になれる本
『成瀬は天下を取りに行く』(宮島未奈/著 新潮社)
  大津が舞台。若い人の話は元気になる!
『三匹のおっさん』(有川浩/著 文藝春秋)
  詐欺がいっぱいの世の中だし、こういう世直しのおじさんがいたら良いなと思う。
『きょう一日』(五木寛之/著 徳間書店)
構えて読まなくても、毎日続けるのが大事!な健康法の話


4 スッキリする本
『ノーサイドゲーム』(池井戸潤/著 ダイヤモンド社)
 チームがどんどん強くなっていく。ラグビーを知らなくても楽しめる。
『深夜特急』(沢木耕太郎/著 新潮社)
  世界を旅した気分になれる。
『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(奥野克己/著 新潮社) 
 ボルネオ島で皆平等に生きている文化を研究した人の話。

5 学べる本
『孤高のメス』(大鐘稔彦/著 幻冬舎)
  作者自身が医師 難しい手術の話だけど、面白くてサクサク読める。
『ほんとうの会議』(帚木蓬生/著 講談社)
  忖度無し 批判無し 結論無しの会議。1つの結論になるって、怖いよね!
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子/著 新潮社) 
  学生に向けた講義の本だから、とても読みやすい!

6 私の推し本
『たった独りの引き揚げ隊』(石村博子/著 角川書店)
  ノンフィクション 10才の少年が1人で満州から帰国した話
『デモクラシーのいろは』(森絵都/著 KADOKAWA)
  GHQがどうやって民主主義を教えたか。フィクションなのにとてもリアル。

皆さん話が尽きずとても盛り上がっていました。
また次回も!との声が上がっていました。

最後に図書館の利用にあたって、司書さんには何でも聞いてみて
ください、とのことです。
本について、調べたいことについて、電子書籍について…色々教えて
頂けるみたいです。
電子書籍には音声読み上げ機能もついているようです!

時間が足りずに残念ながら紹介はされなかった加藤さんおすすめの本
『絶望図書館』(頭木弘樹/著 筑摩書房)
『祖母姫、ロンドンへ行く』(椹野道流/著 小学館)
『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎/著 光文社)
『世界一かんたんな図書館の使い方』(つのだ由美こ/著 秀和システム)
『いしゃがよい』(さくらせかい/著 福音館書店)
『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット/著 偕成社)
『本にまつわる世界のことば』(温又柔/著 創元社)
『FACT FULNESS』(ハンス・ロスリング/著 日経BP社)
面白そうなので、載せておきます。


  



○漢字から読み解く萬葉集  第37回 
 25名参加
 講師:中西博史さん(漢検漢字教育サポーター)

第13弾、3回講座の第一回です。今回は春の歌3首を選んで戴きました。

春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立女感(女篇に感)嬬 
はるのその くれなゐにほふ もものはな/したでるみちに いでたつをとめ

春の庭園の、紅に色づいた桃の花が美しく照り映える道に、出で立つ娘子(おとめ)よ。

 大伴家持(卷19、4139)卷19の巻頭の歌。
題詞に天平勝宝二年三月一日の暮(ゆうへ)に「春の苑(その)の桃李
(ももすもも)の花を眺矚(なが)めて作る二首」とあり、二首目は

 わが園の李の花か庭に降るはだれのいまだ残りたるかも(同、4140)

わが家の庭園の李の花だろうか。それとも庭にはらはらと降った
薄雪がまだ残っているのだろうか。
と、わが家の庭園に咲いたモモとスモモの花を詠んでいる。
真紅のモモと純白のスモモの色の対比にまず心が奪われる。
 巻17〜20は本人が編集した「家持歌集」だが、卷19だけが正訓字を
主体に記されている。
またこの巻はすぐれた歌が圧倒的に多く、このことから家持は最初に
この卷を作ったのではないかとの説がある。越中の守として4年目
から帰郷して2年ころの歌で、心身ともに最も穏やかで成熟した時期
で、本人にとっても優れた作品群と自負する卷だったのだろう。
前後に3巻を年代順に配して歌集として20巻にまとめたという説。
家持の功績は多く、この卷19は宴席で興趣を盛り上げるためでも、
上代歌謡の踏襲でもない、自らが題材を厳選し、従来にはない手法で
新しい歌の世界を築こうとする視点、非文学・フィクションから
文学・ノンフィクションの時代への先駆けとなっている。また、
和歌にも漢語を含ませ唐風の情緒を表現しようとした。庭に咲き始め
たばかりの桃の花を見て「紅にほふ桃の花」「下照る道に出で立つヲト
メ」を連想したのだろう。オトメ(未婚の娘を指す)は愛しい妻の
イメージは幾分かあれど、メインは都の大通を行き交う赤い衣を
纏った女官の姿ではないか。  
この歌は唐情緒にあふれ多分に幻想的である。
「苑」「園」は異体字ではなく、苑はもとは墓の意。
日本に来て墓の意味がなくなった。



 春雨乃  敷布零尓  高圓  山能櫻者  何如有良武  
はるさめの しくしくふるに/たかまとの やまのさくらは/いかにあるらむ 
 
春雨がしとしと降るが、高円山の桜はどのようになっているだろうか。

 河邊朝臣東人(巻8、1440)「春の雑歌」にこの一首のみ。
この歌は古来2通りの解釈がある。
しとしとと降り続く春雨に桜の花が散ってしまうのではないかと
心配している歌(萬葉集略解)

一雨ごとに春らしくなってそろそろ桜の花も咲き始めたかな。と
思いを馳せる歌(萬葉集古義)
前後の歌群を見ると、まだ春の浅い時期を並べているので後者と解釈する。
作者は今、平城宮に居るのだろう。普段なら奈良盆地の向こうに
高円山の山肌を眺めることができるのだが、近頃は雨続きで視界が
利かない。作者は何度か高円山を訪れているのだろう。桜の咲く頃に
行ったこともあり、その艶やかな満開の桜を思い出して、今年はもう
咲き出したのかしらん。と思いを馳せている。非常にテンポの良い春の歌。
「敷布」しくしく「頻く」の畳語形でしきりに。絶え間なくの意。
このように同音で異なった字を使っているのを「同字回避」という。
布の訓にはヌノの他にシクがある。公布、布陣など。



 何時間毛 神左備祁留鹿 香山之  鉾榲之末尓  薜生左右
いつのまも かむさびけるか かぐやまの ほこすぎがうれに こけむすまでに

いつの間にまあこんなに神々しくなってしまったのか。
香具山の鉾杉の梢に苔が生すまでに。

 鴨君足人(巻3、259)伝未詳。
「雑歌」の部に長歌と反歌二首と異伝の長歌一首の四(三)首のみ
 
 鴨君足人の香具山の歌一首 短歌を併せたり
@天降りつく 天の香具山 霞立つ 春に至れば 松風に 池波立て
桜花 木の暗茂に 沖辺には 鴨妻呼ばひ 辺つ方に あぢむら騒き
ももしきの 大宮人の 退り出て 遊ぶ舟には 梶棹も 
なくてさぶしも 漕ぐ人なしに

 天の香具山よ、霞が立つ春になると松風に池波が立ち、桜の花は
木の下が暗くなるほど茂り、沖辺では鴨が妻を呼び、岸辺では
アジガモの群れが騒いで、かつて大宮人が宮殿から退出して
遊んだ船には、今は梶も棹もなくて寂しい。漕ぐ人もいなくて。

 反歌二首
A人漕がず あらくも著し 潜きする 鴛鴦とたかべと 船の上に住む

 人が漕がずに放置してあることは明白なことだ。
水に潜るオシドリとコガモが船の上に住んでいる。

B何時の間も 神さびけるか 香具山の 鉾榲が末に 薜生すまでに 
  (本項の短歌)

 或る本の歌に云ふ
C天降りつく 神の香具山 打ち靡く 春さり来れば 桜花 
木の暗茂に 松風に 池波立ち 辺つ方には あぢむら騒き 
沖辺には 鴨妻呼ばひ ももしきの 大宮人の 退り出て 
漕ぎける舟は 梶棹も なくてさぶしも 漕がむと思へど 
(左注→)右、今案ふるに、都を寧楽に遷しし後、旧りにしを怜びて
この歌を作るか。

天の香具山付近にあった池の岸辺に立って作った歌。
この池の近くに高市皇子の邸宅があった。
左注に平城京遷都(710年3月)後に荒廃した旧都を偲んで作ったかと
あるが、@〜Bは高市皇子薨去(696年7月)の後の春に詠まれたと
される。@とCの関係性について、一般的にはCは@を
後世の誰かが改作したという説がある。
それに対してCが先に作られて、口承されるうちに@になった。
または作者自身が推敲を加えて@となったという説。
これは@の視点が山→池→山→池と定まらない不自然な点や素朴さ
より形式化が加わった点などから推測される。確かにCでは
山→池→人とスムーズに視点移動がなされている。
 持統天皇の時代に政権トップの大政大臣となり、あるいは皇太子の
位に就いたのではないかとまで言われるほど人心を集めた高市皇子が
住んでいた邸宅(宮)であるから、宮人も多くたいそう賑わっていたであろう。
その高市が薨去した。あれほど人の出入りが頻繁だったのに
今はもう訪れる人もいない。そんな荒廃してしまった様子を、
高市の宮に使えていたであろう鴨君足人が嘆いて詠んだ歌群とされる。
「ほこすぎがうれに」原文諸本は「鉾榲之本尓」で「ホコスギガモトニ」
と読むと、句中に単独母音のない八音の字余りとなり、字余りの法則
に反する。「本」を「末」の誤字とみて訓み改めた。
「いつのまも」は「いつのまにも」の「に」が省かれて字余りを避けている。
これは単独母音は先頭に来た場合、発音が2音節となり字余りとされるため。


万葉集の春の歌には桜や梅の花がよく取り上げられるが、なぜ桃の花
が少ないのか、出で立つのはなぜヲトメなのか。
「略解」や「古義」は多くの読者に萬葉集を身近なものにさせたバイブル。
字余りの法則や「天の香具山」はなぜ「天」なのか。
コラムも楽しく、非常に興味深い内容であっという間に時間が過ぎ
ました。萬葉集は膨大で、まだまだ未解明な部分が沢山あります。
中西先生のこれからの講座が楽しみです。